本の話が続いてどうも恐縮なのですが、河出書房新社という出版社がありまして昔はよく読んでお世話になりました。スタグフレーションということもあり本の値段も上昇しており、かつ、多分ですが紙ベースでの読書を好む層は減少傾向だろうと思われるので、本が何かとすぐに絶版になります。なので、復刊とかさらに遠のく感じですね。
河出書房は岩波書店とともに結構「まじで?」と思わず声が出る復刊をしてくれるのですが、この春にジョイスの『フィネガンズ・ウェイク』の完全復刊をするという告知が流れてました。昔に勢いで読んだけど買うには至らなかった記憶があるのですが、どうしようかなと思いとりあえずHPを見て確認。やはり価格を昔の感覚で見ると「!!!」という衝撃が来ます。仕方ないんでしょうが。あと、これ長編なので「1日で読む」というのは現況では厳しそうながします。ただ、どちらかというと一気に読んだほうがいいタイプの本だった気がします。なんと表現して良いのか属性の入れ替えのようなことが頻繁に行われるので間をおいて読むとさっぱり分からなくなる記憶がうっすらと。